九州の幸せを、シェアしよう。Kyushu Local Happy Award 2018

「Kyushu Local Happy Award 2018」
九州内でもあまり知られていないすばらしい「しあわせ体験」を、
九州のみんなで探し、九州のみんなで選ぶコンテスト

AWARD結果発表

個人部門グランプリ  照瀬 登志子さん(福岡県)

 個人部門は、熊本・八代~鹿児島・川内間を運行する肥薩おれんじ鉄道の観光列車「おれんじ食堂」のスイーツ列車で両親の思い出の地を巡ったエピソードが輝いた。
 不知火海やミカン畑が広がる車窓に包まれながら、ゆったりと過ごす列車の旅。テーブルにあるのは美味しそうなスイーツと亡き父と姉の写真。投稿者の照瀬登志子さんが車いす生活を送る81歳の母と妹を誘い出し、生前に叶わなかった家族5人での旅行を実現したのだという。
 車内ではギタリストが両親の思い出の曲を演奏してくれたのだとか。「きっと父と姉のプレゼント。とても素敵な時間でした」と照瀬さん。家族全員で過ごす贅沢な時間を、列車スタッフのおもてなしや日奈久温泉駅で出会った地元の親切な駅員など、人の温かさに触れたエピソードを盛り込みながら伝えた。

【受賞エピソード】
八十一歳になる今では車いす生活の母と妹と私で日奈久温泉駅から出水駅まで肥薩おれんじ鉄道のスイーツ列車の旅をしました。この地は父と母が出逢ったところです。両親が結婚して娘三人が生まれましたが、父と姉が若くして他界し、生前に家族五人で旅行をしたことがなく、やっと夢がかないました。その日は幸運なことに私達のみの貸切列車となり、テーブルの上に父と姉の写真を置き、家族五人で美味しいスイーツのコースを頂きながら、幸せに満ち溢れたひとときを過ごすことができました。
スタッフの方のおもてなしや各駅のホームからお土産を渡してくださる地の方の温かい笑顔に感動しました。また、車内ではギタリストの方が父と母の想い出の曲を弾いて下さり、もうすぐ終点の出水駅に着くという頃、まだリクエストしていない一番母が聞きたがっていた「大利根月夜」の曲を自然と弾いて下さり、流れてくる音色に私達三人は、きっと父と姉がプレゼントしてくれたと感じました。日奈久までは田浦駅から鈍行列車で風光明媚な区間を満喫しました。車窓の左に不知火海が見え、右手すぐの斜面にはミカン畑が連なり、その先には小説の「伊豆の踊子」を思わせる苔むした風情あるトンネルをいくつか通り抜けると日奈久温泉駅です。駅舎は昭和の面影を残し、地元の親切なおばちゃんが駅員をされ、改札や切符を売ってあるアットホームな駅です。日奈久は海に面した小さな温泉街ですが、いにしえより続く由緒ある相撲神社があり、江戸時代に作られた二千人程入る意思でできたいくつもの桟敷が今も使われています。昔から「誰もが羨む日奈久温泉」と呼ばれ、優雅を誇ったところです。今ではひなびた温泉街になっていますが、町のあちらこちらに情緒ある路地があり、昔ながらの建物がなんともいい感じに残っていて、幾度も訪れたくなるところです。
おかげさまでスイーツ列車の旅は熊本の方の人情と温かさに包まれ最高の旅となりました。

 優しさに包まれた素敵な1日を過ごせたのは旅で出会った方々のおかげ。何かの形で恩返ししたいと思っていましたので、受賞できてうれしいです。 照瀬 登志子さん

団体部門グランプリ なごみの郷高野地域づくり協議会(熊本県玉名郡和水町)

 団体部門は、熊本・和水町高野地区の豊かな自然に囲まれた生活を伝えたエピソードが選ばれた。「約250人が暮らす、超がつく田舎ですが」と切り出し、8年前に発足した「なごみの郷高野地域づくり協議会」の取り組みを紹介。季節に合わせたイベントを開くなど、幸せ時間が体験できる地域づくりを目標にしているという。
 夏、器も箸も手作りしたそうめん流しは「子どもたちのいたずらで、時々そうめん以外のものも流れてきます」とにぎやかな様子をつづった。詳しく話を聞くと、たくわんやブドウ、時には飴も流れてくるのだとか。でも「誰も怒りません。誰もが幸せを感じているから」と伝える。
 町外からも大勢集まり、冬は味噌仕込み、時には石窯でピザを焼いて食べることもあるそうで「当日飛び込みもOK!いつも、ウエルカムです」とのこと。「あなただけの幸せ時間を感じてください」と呼びかけた。

【受賞エピソード】
みなさんこんにちは、はじめまして。

これを熊本県北部に位置する和水町(なごみまち)の高野(たかの)地区から書いています。高野地区は約250人が暮らし、住民でさえ道を間違えることもある超がつく田舎ですが、緑と水が豊かな美しい場所です。

一 生まれ育った場所を守りたい。
― 自分たちの地域は自分たちで守り育てる。

こんな想いのもと、8年前『なごみの郷高野地域づくり協議会』をみんなで作りました。高齢化率40%を超える私たちの地区ですが、きこりを生業とする会長を先頭に、少ない人数ながらも地域づくりに励んでいます。

例えば夏休みのある日曜日。子供たちと一緒にそうめん流しを行います。苔生す神社の敷地で、岩肌から湧く冷たいおいしい湧き水を割ったばかりの長い青竹に汲み上げます。青竹は長い水路の上に引かれ、みんなで水路に腰掛けながら食べます。

そうそう、器もお箸も青竹で作ったみんなの手作り。太さも長さもバラバラのお箸はとっても個性的。それから、時々そうめん以外のものも流れてきます。子供たちのいたずらです。湧き水や水路に飛び込んで遊ぶ子もいます。服も髪もびしょびしょ。
でも誰も怒りません。
なぜなら、そこにいる誰もが幸せを感じているからです。

他にも、大豆の栽培や冬に行う味噌仕込み、炭からおこす手作りの石窯で焼くピザ作り(ちなみに場所は古民家を改修した拠点、通称“サダメサンゲ”)など一年を通じて様々な体験ができます。

どれも、昔から自然と身に付けた暮らしの知恵や技術、そして高野地区が持つ豊かな自然を利用しています。

どうぞみなさん、和水町高野地区にふらっとお立ち寄りください。きっとこころ温まる時間がここにはあります。地域に触れ、暮らしに触れ、あなただけの幸せ時間を感じてください。

 受賞をきっかけに、高野の活動を広く知っていただき、訪れた方々が喜んでくださればうれしいです。ぜひふらっと気軽に遊びにいらしてください。 なごみの郷高野地域づくり会

ブラックモンブラン賞 宮原 香代子 さん(佐賀県)

 ブラックモンブラン賞は、佐賀・みやき町(旧北茂安町)で年に一度、家にやってくるお獅子に注目した宮原香代子さんのエピソードが選ばれた。毎年9月15日に開かれている浮立の祭りを前に、お獅子が町内を回るのだという。宮原さんは家の中に上がって厄払いをしてもらった後、お獅子の前髪の紙を1枚もらい、厄除けのお守りとして飾っているとか。  カプカプカプ…というお獅子が噛む音。「遠くから聞こえてくる、あのカプカプの音を聞くと、本当にワクワクしますよね!」と宮原さん。頭をカプッと噛まれると、その年は無病息災で過ごすことができると伝えられている。「おかげで大病もせず、元気いっぱいに暮らせています」と笑う。
「あの音を聞くと寿命が延びるよう!ぜひ浮立にいらして、街を練り歩くお獅子に噛まれてみてください」カメラ目線のお獅子とのツーショット写真とともに、そんな年に一度のワクワクを伝えた。

【受賞エピソード】
みやき町(旧 北茂安町)では1年に1回お獅子が家にやってきます。毎年、9月15日に浮立のお祭りがあるので、その前に町内を回って来られるのです。遠いとこから聞こえてくるあのカプカプの音を聞くとドキドキ、ワクワクします。童心にかえります。音が近くなると犬は、犬小屋に隠れます、笑。お獅子がやってくると、私は家の中に上がってもらいます。カプカプされたことで家の中が浄化されたように感じるのです。そのあとで私がお獅子に噛まれます、笑。してもらった事で1年が無病息災です。それから獅子の前髪の小さい紙1枚を貰って玄関に飾ります。厄除けです。帰り際にお獅子と写真撮ってもらいました。お獅子のカメラ目線の顔がなんとも可愛いです♡♡♡一度お獅子のカプカプ聞いてみてください、胸が高鳴りますよ^ ^

ぜひ体験したいという方は9月15日の浮立のお祭りにきていただくと、この体験が出来ますよ。写真のお獅子は唐草色ですけど赤色のお獅子もいますよ。浮立では鐘や太鼓もあり、1ヶ月前から太鼓や鐘の練習があってます。1週間前と本番の日は特定場所を練り歩きます。是非興味のある方はこの浮立にいらしてお獅子に噛まれてくださいね。お待ちしてます^ ^

 あのカプカプ音が近づくと急いで隠れる愛犬の姿を見るのもまた幸せ体験です。お獅子との素敵なツーショットを撮ってくださった方にも感謝です。 宮原 香代子さん

ミルクック賞 円田 竜太 さん(福岡県)

 ミルクック賞は、飛行機の旅から一転、意外な方法で空を飛ぶことになった家族旅行を紹介した円田竜太さんのエピソードが選ばれた。滑走路閉鎖によるトラブルで予定していた沖縄への家族旅行が中止となり、急きょ出発地・福岡からほど近い行き先へと変更。その道中に立ち寄った「阿蘇の大観峰」での出来事。普段は大人しいという当時8歳の長女の勇気あふれる初体験を紹介した。
 展望所で発見した1枚の看板「パラグライダー体験」。意外にも長女が乗り気で「驚いた」と円田さん。家族を代表して挑戦した長女は、華麗に空を飛び、降りてきた表情は「満足げで、また飛びたい!」と笑顔だったとか。
 飛行機の欠航というハプニングが生んだ幸せ体験。「長女の意外な一面(?)も発見できて、家族全員素敵な体験をすることができました」と締めくくった。

【受賞エピソード】
今年3月24日、沖縄へ家族旅行に行くために、福岡空港へ行きました。しかし、乗車する直前、他の便のトラブルで滑走路が封鎖されてしまい、乗車する便が欠航になってしましました。春休み始まったばかりだということで、振替便も予約できず、旅行自体がすべてキャンセルになってしまいました。家族全員楽しみにしていた初めての沖縄に行けず、みんながっかり。この失望感は半端なかったです。
 しかし、せっかく旅行の準備をしているからということで、近場に旅行に行こうということになり、急遽予定変更で、温泉宿を予約し、代替家族旅行となりました。
 その時に立ち寄ったのが、『阿蘇の大観峰』。展望所まで行くと、1枚の看板を発見。「パラグライダー体験」。なんか面白そう。長女(当時8歳)に「乗ってみようか?」と聞くと、いつもはちょっと控えめな長女が「乗ってみたい!」と意外な反応。家族全員体験したかったのですが、体験費用もそれなりにいいお値段でしたので、家族を代表して長女が体験することに。
 装備を装着し、いざ出発。不安そうな顔をしているのかと思いきや、長女の顔は生き生きとしています。インストラクターの方に付き添い、あっという間に上空へ。地上からみんなで手を振ると、長女は上空から手を振り返してくれました。15分ほど大観峰上空を飛行し、無事に着陸。「どうだった?」と聞くと、「すごく楽しかった!気持ちよかった!またやってみたい!」と。
 長女の意外な一面(?)を発見できたとともに、飛行機には乗れませんでしたが、違う手段で空を飛べて、長女だけでなく、家族全員素敵な体験をすることができました。

 貴重な楽しい体験ができました。地震で観光客が減っていると聞きますが、大観峰はとても良いところです。この受賞で良さが少しでも伝わればうれしいです。 円田 竜太さん

「九州発の幸せを再認識」

2回目となりました九州ローカルハッピーアワードですが、この度もたくさんのご応募をいただき、本当にありがとうございました。

私は九州で生まれ育ち、一度は東京へ出ましたが、一生暮らすにはやはり地元だなと常々感じておりました。東京には東京の魅力がありましたが、上京するとあらためて故郷の良さも染み入りました。そして帰ってきて、あらためて日々の九州の地は素晴らしいなと再認識している所です。

日常の中でふとした時に感じる幸せを私達自身が再認識し、あらためて九州を誇りに思う、そのきっかけの一つとなればとても嬉しく思います。

竹下社長
九州ローカルハッピーアワード特別協賛
竹下製菓株式会社 代表取締役社長
竹下真由氏